


パスワーク・イン・ジャパン 公式サイト
Pathwork in Japan
No.200 宇宙的感情
Pathwork Guide Lecture No. 200
UNEDITED版
1972年4月21日
宇宙的感情
THE COSMIC FEELING
恵み、歓迎、そして助けが与えられ、愛と力は勢いよく注がれています。みなさん一人ひとりの中に、神聖なる種があります。生きることの目的は、これに気づき、自分が本当は何者なのかを知り、もう忘れないことです。一度あなたが、真のアイデンティティ、まさに神聖なる遺産としての真の自己を知れば、もはやいかなる恐れも苦しみもありません。私がみなさんを導く道、つまりパスワークは、その多様なアプローチによって障害となるものを取り除き、自分が何者なのか、そのままの自分を見つける助けとなります。
ほとんどの人間にとって、これは単なる言葉に過ぎません。いくつかの障害を乗り越えた後にのみ、あなたは自分の真のアイデンティティの現実を折に触れて経験することになります。今夜のレクチャーでは、時折起こるこれらの出来事があなたの人生に現れ始めるときに、あなたが経験することになることのひとつを取り上げていきたいと思います。そうすれば、あなたは準備を整え、それらの意味を理解します。そして普通の人間としての経験の枠にいれようと試みることで、その壮大な経験を拒絶しないようにできるでしょう。枠に入れ込んでしまうことは自動的にその経験を壊してしまい、それが再び起こることをさらに難しくします。また、このレクチャーの目的は、あなたの真のアイデンティティにより早く達し、単に精神的な障害となっているものを取り除く助けとなることです。
私が取り上げたいと思っている経験は、とても特定かつ具体的な感情です。人間の感情の経験を超えているがために、通常は認識されない感情です。人間の感情の全範囲において、愛ほどに神聖なる現実より高次で、それに近いものはありません。そしてここで取り上げたいと思っている感情は、その愛を超えたものです。その感情は、一般的には人間の体験として知られていないため(もちろん、完全な自己実現に達した数少ない人々を例外ですが)、名前がありません。
私は今までに、自己実現が達成するときに現れる、他の多くの顕現や「結果」について話してきました。しかし、この特定の感情経験については話したことがありません。全ての問題を解決するほどの偉大さを有し、永久に増幅する叡智や知性を受け取るために、どのようにチャネルが開くのかを話したことはあります。解決策は、すべてを含んだ形でもたらされ、未決のまま残ることはありません。そして、あなたがどうやって新しい創造のパワーを見つけるのか、それによって自分自身を満たし、自己を表現し、望みうる喜びを自分に与えることができるかを話しました。それらは全て、目前に迫っており、実現される準備ができています。あなたが自動的に発見していく宇宙の美しさについても話しました。それは、全てがうまくいっており、恐れる必要など何もない宇宙です。その中で、あなたはワンネスと永遠の命の感覚、癒しのパワー、そして達し得る最も深いレベルにおける感情的な充足を見つけることでしょう。
この特定の感情については、いまだかつて話したことはありません。しかしそれは、かつて私が話した他の全てのものに語らずとも含まれています。なぜなら、あなたの真の存在としてのレベルにおいて、全てはひとつだからです。あなたがもはや神から分離した存在ではないように、あなたの経験ももはや分離し分裂することはないのです。あなたの外的な、これまで分離していた小さな知性は、自己の内側に存在するより偉大な知性とひとつになります。そして、全ての経験について同じくひとつになり、ただ異なる様相をもつひとつの経験となるのです。
さて、あなたの現在の発達状態においては、あなたはひとつのことを考え、別のことを感じ、その他のことを選択し、さらにまた別のことを行動に移します。このひどい分裂が、想像しうる最も痛ましく混乱に満ちた状態です。このことの癒しは、自分の中心にある最深部の自己、あなたが神の永遠なる現存を見いだす場所に完全な状態で存在しています。
今話しているこの特定の感情経験は、適当な名前がないので、宇宙的感情と呼んでもよいかもしれません。この宇宙的感情は、単なる理論的な理解、宇宙についての感情、あるいは創造における一段階についての話ではありません。これは、真に肉体的、精神的、感情的、霊的な経験なのです。これは、その人全体を完全に包含するものです。言葉で伝えるには限界がありますが、可能な限りこの経験を語りましょう。それから、この宇宙的感情に達するために必要な、基本的な四つの鍵となる前提条件について話していきます。
宇宙的感情は、もはや思考から感情を分裂させることのない体験です。感じることと考えることがひとつとなります。いまだかつて、このような経験を持ったことのない人にとって、これは想像するのが非常に難しいものです。しかし、みなさんの内でも何人かは、折に触れ、この感情と思考がひとつであるこの状態を経験しました。この経験は完全なものです。これは至福の経験、生命とその神秘の理解、全てを包括的する愛、全ては順調であり、恐れることは何もないという知識です。平均的な人間にとって、一切の恐れがない状態を視覚化するのはとても難しいことです。なぜなら、あなたの一部では存在する恐れにあまりにも気付いておらず、また一部では恐れでいっぱいの人生に慣れ切ってしまい、人生が違ったようにもなり得るということに思いもよらないからです。死がないと知るとき、そして本当の苦しみがないと知るとき、そこに恐れはあり得ません。苦しみというのは、あなたの考え、間違い、幻想、誤認、そして意図的な否定性が一時的に具現化しているだけで、あなたが望めばいつでも終わらせることができます。また、時間の経過というものは実際には存在せず、時間もまた幻想の産物であると知るとき、そこに恐れはあり得ないのです。この恐れのない愛と喜び、幻想と現実を区別する理解と能力は非常に大きな感情的経験です。なぜならば、それはあなたの個人的な小さな自己を超越させるからです。それは全てを含み、あなたは宇宙のワンネスを感じます。
真実と偽りの間の区別の欠如は、一見終わりのない混乱と痛みを創り出します。あなたは大抵逆に考えます。つまり、真実を存在しないものと考え、幻想を信じ込むのです。何が真実であり、何が幻想であるかの知識は、宇宙的感情の経験の一部です。それは、非常に大きな安心感、真に安全であるという知識を与えてくれます。そして次に、あなたという存在のあらゆる部分で至福として経験される多量のエネルギーを解放します。リラクゼーションと興奮、平和と喜び、通常の状態ではこれらを相容れない対極ものとして経験しますが、そうではなく、あなたは相互に連結した側面として経験するようになります。このワンネスは、あなたの身体、魂、スピリット、全ての粒子を超越します。
この状態において、心配も不安も存在し得ないということは言うまでもありません。あなたを突き動かし、苦しめ、じっとしていられない気持ちにする、内側にあるきつく引っ張られる感覚もありません。このじっとしていられない気持ちはもちろん、あなたを自己実現へと向かわせる真実の道を探求することへの内なる衝動の表現です。しかし、それを見つける前の段階では、その衝動は痛みを伴ったり、一時的に間違った方向の探求にあなたを向かわせ、最奥なる自己が探求しているものから遠ざけることさえあります。内側に引っ張る力は、微妙で捉えにくいこともあれば、強く気づきやすいこともあります。それにはそれ自体の機能があるのです。しかしそれは後になると、至福に満ちた知(知っているという状態)/感情のために用意されたエネルギーを使うことになります。その知っているという感覚を感じるのは、「今このとき」の全断片が至福であると感じられる場所です。宇宙的感情の状態で、あなたは内なる神の臨場を経験します。はじめは、この驚異的に力強い存在を直観することは衝撃です。よい感覚というものは衝撃的なのです。それはあたかも、あなたの全システムを電気ショックが通ったように感じられるでしょう。従って、内なる神の存在が人の外側へと現れてくるとき、その人のエゴはその高次の波動に耐え得るほど十分に強く健全に育たなければなりません。そうするとこの顕現は、あなたの永遠なる現実と状態、つまりあなたの真のアイデンティティとして体験されるのです。あなたがこの状態にいることに気づく瞬間、最も深い形で、今再発見したものは常に知っていたものであり、今経験している状態は常にあなたであったこと、これら全てが本当は新しいものではないと知ることでしょう。あなたは、この感情と知っているという状態、人生をあるがままに経験し認識するという状態から、自分を一時的に切り離したに過ぎないのです。
自分の聖なる核の存在、その意識やエネルギー、きらめく真実、すべてに染み渡る叡智、すべてを含む愛、そしてその創造力、最善だと思う方法で使うためにあなたに与えられたそれらを直接感じることに耐えられるならば、あなたはその瞬間に人生をあるがままに経験することが可能になります。
この説明は、もちろん極端に限られたものです。なぜなら、言葉は経験を伝えることはできません。これらの言葉がほのめかしている真実を得るには、この瞬間、それを垣間見ることができるよう祈ってください。友よ、より深いレベルで理解する内なる能力を開いてください。この試みにおいて、自分がこの経験を切望しながらもどれほどそれを恐れ、その結果どれほどそれを遮断しているかを観察できれば、その時あなたはすくなくとも何かが自分を待っているということを知るでしょう。そしてエゴの罠の中に落ちて、疑いや批判の中に座り込み、この疑いの態度が「知的」で自分は「騙されやすくはない」とうぬぼれることもないでしょう。真実と模造、あるいは逃避、もしくは善意からの幻想を区別するためには、オープンになり、識別力を持つマインドを使うのと同時に、自分の感情と直観力でもって「審査」しなければなりません。もし恐怖があなたを支配するならば、識別力のあるマインドは歪んだ形で使われ乱用されます。もし感情が誠実さの中で開いていれば、識別力のあるマインドは唯一の主人としてではなく、従者となるでしょう。それがあるべき姿です。もしあなたが、この感情経験をいまだ恐れ過ぎていることを正直に認めることができなくても大丈夫です。いつの日か時空の中で到達するであろう真実のゴールからあなたを遠ざけるような自己欺瞞という戦術を使わなくても、穏やかに、その障壁をワークし始めればよいのです。これで不必要な痛みを避けられます。
ではこれから、あなたが十分に強く健康になるために、そしてあなたがあなたそのものであるこのパワーに耐え、あなたの中に備わっている叡智、そしてあなたが内側に隠している愛が流れ出すように、その四つの鍵となるポイント、あるいは前提条件について話しましょう。これは例外なくみなさん全員、宇宙の全生物、有機体であろうと無機体であろうと全てに適応します。この同じひとつのパワーと知性が全てに浸透しています。単に、そのパワーと知性がどれほど顕現するのか、その程度がさまざまなのです。
四つのポイントというのは、私たちが真剣にワークしているパスワークの側面です。しかし、これらの側面は、宇宙的感情という今私が話している文脈の中でも理解されなければなりません。それらは、次のとおりです。
(1) 今生で自分に起こることの原因と結果を本当に、真に理解すること。あなたの人生における原因と結果への理解は、自己実現のため、そして自分が神聖なる存在であることを知るために絶対不可欠な必須条件になります。それはそれほど大きな目的のためだけでなく、単によい健康状態を得るため、内側で自己の中心にいてほどよく統合された状態でいるため、意義ある働きをして満足な経験を得るためにも絶対不可欠です。なぜなら、あなたが自分の発想、概念、意図、態度を通して人生の状況を創造している自分、自分がどのレベルで創造しているかを見られるようになる瞬間、あなたは今までとは違う、より望ましい人生を創造するための鍵を手にするからです。しかし、あなたがこの内なる創造力から切り離されているとき、あなたが無意識に想像しているとき(何年か前に、このレクチャーのチャネリングが始まったころに説明したように)、そんな時にはあなたは完全に無力であり、自分自身のパワーに気付いておらず、誤りと歪曲の連鎖反応の中に巻き込まれています。そうするとあなたは他のもの、すなわち人々、環境、人生全体に、あなた惨状の責任を負わせます。これはさらなる連鎖反応をもたらします。あなたが意識していようといなくとも、この内的状態は、あなたに他を責め、糾弾し、そして被害者のように感じさせます。そして今度は、嫌悪し、恨みを持ち、復讐して当然だと正当化することになります。
このように分断することから生じる別の副産物は、無力さと非力さの感情が育つことです。満たされないままの、そして決して満たされることのない期待から生じる避けがたい憤りを伴う他者への依存、そして恐れとその結果生じる防衛が育ち、それらはあなたの中にある全生命の源から自らを切り離します。その間、あなたはこのみじめな状況をいかに自分が作り出しているのかを故意に無視し続けます。なぜならば、あなたには他者を責め、決して来るはずのない救済を待つ方が都合がよいからです。その救済は、あなたが持っている、生まれながらに美しい創造の権利をあなたが認識したときにのみもたらされます。あなたがネガティブに創造しているのと同じように、それを認識することで、ポジティブに創造できるのです。あなたが虚栄心、欲深さ、怠惰、不正直からの指図に従って、小さなエゴから故意に創造するのと同じように、あなたは内なる神があなたの中にそれを表現し、正直に美しく創造することに委ねられるのです。
あなたが自分の内側で繰り広げる微妙なゲーム、あれやこれやの態度と意志によって自分自身が引き起こしていること、その原因から自分を切り離すというこのゲームを続ける限り、意味深く充実した人生を生みだすことにあなたの創造力を使うことは不可能です。そしてあなたは、何か他のパワーがそれを引き受けてくれるのではないかと待ち続けます。もちろん、あなたは無駄に待つことになります。これがあなたの人生を惨めに、絶望的にし、無益にしているのです。そうするとあなたは、この惨めさと絶望と無益さの感覚を否定するのにとても忙しくなりそれを抑圧します。従って、それには確かに出口があること、しかしながらその出口はあなたが選んだものとはまさに逆方向にあるということを無視し続けるのです。
あなた方は幸運です。パスワークでの成長によって、みなさんの多くは自分のネガティブな創造のレベルと接触を持つに至りました。みなさんは、自分の人生においてどの態度が、表現が、意図が、外側で奇跡が起こるのを受け身の態度で待ちわびながら不満という形で表れてきたのか、あるいはもう諦めて不必要な欠乏と葛藤の状態に適応してきたのか、をより明確に見始めています。しかしこの点において、みなさん全員、まだやるべきことはたくさんあります。あなたがまだ漠然とごまかし、この発見のためにとても肝心な精査に持ち込んでいない多くの領域がまだあるのです。
あなたの中にあるその漠然とした無益な感覚を明らかにしてください。その感覚の中であなたは、人生の本質、美しさ、あなたが楽しめるようにと用意された創造の歓喜に気づくことなく、人生が自分の指の間からすべり落ちているのではないかと恐れます。その機会を逃すことは、あなたをとても不幸せにすることでしょう。すでにこのパスワークに関わっている人にとっては、この状態はそこまで深刻ではありません。しかし、そのような人の中にもいくらかは、核心ではなく、どうということのない部分だけをパスワークに持ち込み、行き着くところまで開いていこうという真の意図がない人も常にいます。その場合、絶望が残るのです。従ってパスワークにおいて、抵抗をそのままに放置することは愚かなことです。また自分の抵抗を克服できなくてもそれもまたよし、一向にかまわないかのように振舞い、自分の「個性」に合っていると都合よく妥当な理由を持ち出したり、あるいは他の言い訳をでっちあげることは愚かなことです。自らの抵抗に挑戦することなく結果を得られるなどと、勘違いしないようにしてください。覚えておいてください。原因と結果に気付かない限り、あなたは決して自分自身の創造レベルと繋がれず、本当に安全と感じることはできません。
ですから友よ、もう一度言いましょう。実用的なレベルにこれを持ち込んでください。まずここに集まる全ての人が、それぞれの人生を見ることから始めてください。どの点においてあなたは不幸せで、満たされていないのでしょうか?そして次に、ヘルパーの助けを借りて、自分の隠された態度を調べてください。それは、あなたの人生で、ずっと何かが欲しいと願い続けるという態度で表れているはずです。意識的な意図のことを話しているのではありません。まさに、隠されたネガティブな意図のことを話しています。隠された嘘、隠された不誠実、自分が与える以上に得ようとする隠された意図のことです。これら全ては、探求されなくてはなりません。
はじめこれは痛みをともないます。自分は無実の犠牲者にすぎないという幻想にしがみつきたいのです。しかしこの幻想で、どんな不幸を買い込んでいることでしょう!そしてあなたが自身の不誠実さやネガティブな創造物への嫌悪を一度乗り越えれば、あなたは自分が生みだしたネガティブな創造を完全に見て理解するでしょう。あなたがどのようにしてこれを生みだしたのか、マインドと感情の中にあるどのような態度が、これらの状況を創り出したのかを理解します。これらの態度は、隠され、認識されていないときにこそより大きな力を持ちます。
どうか、圧倒的な罪悪感によってこの道からそれることのないようにしてください。これもまた、別なエゴの罠だと気づいてください。この過剰に破壊的な罪悪感の中にいると、あなたは立ち上がることができません。この状況を本当に改善することができる唯一の行動を起こすことができません。また、自分の醜さを開示する、まさにこのことを通して自分の美しさを認識することができません。罪悪感を誇大化して自らを抑圧とみじめさの中で委縮させないように、またそれを軽視することもないようにしてください。自分の罪の意識の痛みを感じることを自分に許してください。そうすると、それが及ぼす全影響力、すなわちその意味とそこから派生して起こること、自分が他者に対して、自分自身に対して何をして、どんなふうにそれをしているのかを完全に見ることができるようになります。そうすればこれは、ネガティブな創造をポジティブなものに変える原動力となるのです。
そうしてあなたが、自分の創造レベルに本当に繋がることができるとき、あなたはどれほどの安堵を見出すでしょうか。そして世界が開いていくのに気がつきます。この理解は、あなたに見せてくれるでしょう。もしあなたが無意識に、何の気なしに、間違って、このような具体的な出来事やマインドの状態を創造することができているのならば、意識的に、慎重に、意図的に計画性をもって、人生の状況と自分のものとしたいマインドの状態を創造し、体験することもできるということを。
たとえば、もしあなたが幸せ、よい感情、喜びに耐えられないと今感じるのならば、その流れが強すぎて不安にさせられるのであれば、あなたはこの欲求と意図を宣言することによって、不正直さやネガティブな意図を進んで手放すことによって、そして誠実に自分の中にある最善を与えたいと望むことによって、このための容量を創り出すことができます。その他に、あなたの中の無限の富を見いだすどんな方法があるでしょうか?あなたの内側にある誠実に与える部分、あなたのオープンさ、人生へのコミットメントを押しとどめることによって、あなたは空っぽで与えるものがなにもないという内側の欠乏感を増幅させているにちがいありません。空っぽに感じている人は何も与えません。与えたいと望むときにのみ、あなたは満たされて豊かだと感じるのです。あなたがこれをする瞬間、ポジティブに創造できるようになり、徐々にその創造が育っていくのを見ることでしょう。それが十分に顕現するのに数年かかることもあるし、ときにはもっと短いこともあります。それは完了することがないのです。ポジティブな創造は、終わりなく積み重なり大きくなることもあります。自分のネガティブな創造とその顕現の原因と結果を本当に見ていくことで、あなたは創造者となります。あなたは本来備わっている神聖さに気がつくでしょう。
これは、全一となるため、真実の中にいるため、真の自己責任、あなたの神性のチャネルを開くために非常に大事な前提条件です。友よ、この神性はなにも超自然的な神秘的なものではありません。これは奇跡や魔法のように遠くからやってくるものではないのです。あなたの神性は、まさに自分自身のパワー、自己の思考の力で作られるパワーです。そのパワーは、自分の視野を広げることによって、自分自身に自己の意図を刻印する能力によって、自分の全意識に統合するよう内なる神のパワーを要請することによって、創造するパワーなのです。
(2) 自分の全感情を感じる能力を、そしてこの感情経験を扱うことを学ぶこと。何であろうとそこにある感情を受け入れ、建設的な方法でそれを経験し扱うことを人が学ぶには、少々の成長と模索が必要とされます。私は今まで、それをどのようにやるかという「技術」について、重要なさまざまな側面からたくさん話してきました。ここでは、私たちが取り上げている「宇宙的感情」に関する特定の側面から話しましょう。
もし人類が不幸や痛ましい感情の深みを通っているのであれば、それは自らがそれを創り出し、それを経験することによってのみ乗り越え、成長することができるからなのです。はじめは言葉でしかなかったことの真実を、みなさんも実際に頻繁に体験するようになっています。痛みを十分に受け入れ、それを感じることに比例して、永続的な喜びとそれを持久することが可能になるのです。自分が憎しみを持っていることを受け入れるための謙虚さと正直さをもって、それを建設的な方法で表現すると、それはすなわち、その感情の責任を引き受けることです。その分だけ、あなたの愛する能力は成長します。恐れの中に入り充分に経験する能力によって、あなたは恐れなく安全な状態へと成長します。それ以外の方法はないのです。なぜならそれはひとつの同じエネルギーの流れであり、別な振動数そして凝縮として現れているからです。あなたがその反対側にあるものの全体性を発見すれば、その波動は変わります。あなたが片一方を避ければ避けるほど、「反対のもう一方」を経験する可能性が少なくなります。
宇宙的感情は、エネルギーの最も高い振動数です。通常の人間の領域の中で、一見手におえない感情がいまだあるならば、宇宙的感情は、耐えられないほど強いのです。
あなたが感情から逃げる限り、それは壁となり、敵となり、あなたは自分自身の感情に脅えるようになるでしょう。それによってあなたは、「2倍ほどにも引き離された」疎外のプロセスを創造します。それは大きな混乱と痛みをともなうものです。自分の恐れを恐れ、自分の痛みを痛み、自分の憎しみを憎みます。その分裂は広がり、その分離は、あなたが元に戻ることを模索し始めるまで広がるのです。
どのようなものであろうと存在している感情の中で、完全に経験できず、建設的な美しい形で対処することができない感情はありません。もしあなたが、自分の中の最も否定的な感情、嫌悪、冷酷さ、怒り、激情などをそれらの副産物である羨望、嫉妬、欲深さ、不誠実さなどもともに表に出すとすれば、その汚れのない正直な表現は、美しいものです。それはあなたがもはや偽っていないがためです。あなたはリスクを冒してその真実を明らかにすることで、醜さを見せるだけ美しくなるのです。この段階をそこに停滞するために使わなければ、特にこれが有害になることは決してありません。(ご存知の通り、何であっても、誤って使用され生命否定のエゴの罠に加担してしまうことがあります。) もしあなたが勇気をもって、自分の意識のネガティブな部分を真に明らかにしてくれるだろう、と宇宙を信頼し、恥を乗り越えて手に入れたプライドのない状態で、この努力を助けてくれるよう内なるガイダンスを求めるならば、あなたはこれまで隠されていた感情の中にあるパワフルなエネルギーを経験するでしょう。このエネルギーは、あなたの人生を創造するために、人生と意識を拡張するために、喜びと満足を感じるために非常に重要です。疲労、だるさ、エネルギーがない状態、これらは全て外側の要素によって説明することができます。しかし詰まるところ、これらは常に感じることから逃げ、感情に取り組むことから逃げ、それゆえに生命エネルギーを抑圧することによって生みだされているものなのです。
どのような痛みであっても、あなたが偽りの発想や投影なく、建設的に出会うのであれば、美しいエネルギー、愛、パワーを解放しながら比較的早くトンネルをくぐっていけることを証明してくれるでしょう。それほどにも醜い嫌悪も、それほどにも酷いネガティブな意図もありません。他者に対してそれを行動化してぶつけるのではなく、正直に表現することは、パワフルなエネルギーを放棄することなく、あなたの愛、生活、あなたが創造している環境の美しさにそのエネルギーを付け足すことになるのです。嫌悪、恐れ、痛みはどれも決して永遠に続きません。けれども、愛、悦び、安心、平和、至福は永遠に続きます。嫌悪、痛み、恐怖とは、凍ったエネルギー、歪んだ意識です。あなたが痛み、怒り、内側に存在している激情の中に入っていくことを渋っているときは常に、不誠実さがそうさせているのです。そして、ありのままのあなたとは違う形で見えてほしいと願っているのです。それは不本意なことであり、そして抵抗でもあり、同時に痛みへの恐れという人為的に作られた誇張でもあります。そしてそれから逃げるからこそ、それは耐えがたいものになります。自らを偽らないといけないという想像上の必要性を乗り越えるとき、ありのままの自分でいられれば、すべての感情は創造エネルギーの源となり得ます。正直でいることは、あなたの意識的あるいは無意識的に持っている前提、つまりもし痛みの中に入ればその中で迷い、自滅するだろうという概念に挑むことを含みます。その前提を疑問視すべきです。
あなたが明らかにすることを恐れていたものを明らかにすることにより、それに対処することを学びます。みなさんの多くは、停滞し、隠された病んだエネルギー、歪んだ感情を手放すことが、喜びと創造のための力強い作用因子となることをすでに見てきました。
感情の全領域は、感じるという方法で通り抜けなければなりません。私が述べたように、あなたがネガティブな感情を認め、それに対処する時にのみ、よい感情を受け入れてそれを持続することができます。同様に、普通の人間としての領域で、よい感情を受け入れ持続することができるときにのみ、宇宙的感情の成長を受け入れ持続する能力を育てることができるのです。あなたの感情の本質のこの進化のプロセスを理解することが重要です。このことは、なぜあなたがよい感情に留まることができないのかを説明してくれるでしょう。あなたは自らが開いて、喜び、愛、暖かさ、人生のよさを経験した直後、再び収縮するのを見ます。この原理が存在するのは知っていますが、それ本来の大きさではいまだ十分に使っていないのです。それは認識されず、受け入れられず、表現されず、いまだ抑圧されているネガティブな感情を指し示します。そして、もし折に触れて宇宙的感情の兆しが表れても、それがあっという間に静かに去っていくということは、あなたの愛の力が本来持っている分だけ、あるいは将来的に持てるであろう分だけ成長していないことを示しています。最も強い人間の愛の経験も、全てを含有する宇宙的感情と比べると、生ぬるい、軽い影のようなものでしかありません。
(3) ポジティブな意図を育てること。それは表面に存在しているだけはなく、何かのルールに従うためでもありません。手に入れたいものを得るためではなく、真実と愛そのものを望むあなたの真の存在からのものでなければなりません。それはあなたが今も、そして常に発見し続け、これから先も発見していく、不幸せの真の原因である人生に対してのネガティブな意図と不誠実さが存在する深いレベルにあります。あなたがそのネガティブな意図と不誠実さを見ることができるときには、それを否定せず、それから顔をそむけることなく、ポジティブな意図の力強い表現が存在するこの深いレベルまで本当にそれとワークしてください。そのコミットメントは、一見「リスク」を取るように見えますが、喜んでそのリスクと取ろうとするときにもたらされます。そして愛が訪れます。それは、宇宙への愛、自分自身への愛、他者への愛、創造への愛です。ネガティブな意図があなたの精神の中で大きくなっているほど、あなたの愛の全体性は損なわれます。そして愛がなければ宇宙的感情を得ることはできません。すでに述べたように、愛の経験とは、より広範囲におよぶ宇宙的感情の完全なる経験にくらべるとエネルギー的には小規模なものです。宇宙的感情の完全なる経験には、可能な限りの高次の愛が含まれますが、また他の感情、知識、経験、表現も含まれています。
人生との公正なやりとりをするためのコミットメント、正直に役割を果たし、人生に与えようという、正直さと真実の中で生まれるコミットメントは、何度も何度ども、来る日も来る日も続けられねばなりません。そしてそれは、いまだネガティブな意図が存在しているかもしれないもっと深い隠された場所を探し、ポジティブな意図の意識的かつ創造的な表現でそのネガティブな意図を完全に変えていくことなのです。
ネガティブな意図がどこに隠されているかは、どのように判断できるのでしょうか?それはただ単純に問うことでとても簡単に判断することができます。私が不幸せなのはどの部分だろうか?私が不安なのはどこだろうか?私が自分自身、人生、他者との関係での満足感において問題を抱えているのはどこだろうか?たとえその原因を他者の責任とすることがどんなに簡単だとしても、またそれも確かに真実だとしても、それでも、自分が否定的に創造している場所にあなたが見ていない何かがあることは確かです。それがあなたの判断の材料であり、それは毎日使うことができるものです。これはまったく間違いがなく、嘘をつくことはできません。これほど信頼のおけるものはありません。日々の振り返り(デイリーレビュー)の中で、毎晩自分に尋ねてください。「私の人生は、可能な限り、そして自分がそうであってほしいと切望いるほどに満たされて、幸せで、喜びに満ち、豊かで、意味深いだろうか?私は、今自分が手にしているものに甘んじなければならないのか?」と。そのとき、あなたは答えを手にします。そしてさらにこう尋ねることで自分自身を探求することを選ぶことができます。「私の何がこの状況を作り出すことに加担しているのか?私はどのようにしてこれを創り出しているのか?」と。もちろん、ひとりでこれはできませんが、あなたにはヘルパーがいます。
仮にあなたが、自分の人生が幸せで満たされていて、ますます人生が豊かになっていると思うとしても、そしてパスワークを続けると間違いなくそのような変化をもたらしますが、それでもなお、自分自身にこう問いかけてください。「私がいまだに喜びを感じない場所は人生のどの領域だろうか?私はその反対のものが存在するのを確かに知っているのに」と。それは自分自身の中を、心の奥底の本当のことを見るための手掛かりなのです。あなたの人生のある特定の側面に対して、この最奥の一隅で、あなたは本当には何を言おうとし、表現し、意図しているのでしょう?友よ、これを問うことは、本当にとてもシンプルなことなのです。そして一度あなたがこの方向に集中すると、最も簡単な一筆書きで描けるような絵のようにシンプルなものだと理解するでしょう。これは本当にミステリーではないのです。
(4) あなたの最奥にある神聖な核と繋がること。前述した三点は、間違いなくこの必須条件です。この四つ目の項目は、他の三つが実行されない限り真に実践することも成功裏に現実化することもできません。しかしこの四つ目もまた、開拓するべき別なアプローチです。自分自身の内側に耳を傾け、穏やかに、受容的になってください。そして、忙しく、やかましいマインドを静めてください。そこには知識、感情、知性、パワー、存在の深い核があるという前提から始めましょう。「私はそれをたった今経験しなければならない」と感じないで、そのことに軽く集中します。そして穏やかに待ちます。内側でリラックスして、穏やかになるための能力を身につけてください。自分の中にある、焦燥感、何からに駆り立てられるような感覚、握りしめようとしたり、いつも急いでいるような感覚を見ます。それを観察し、それからそれを止めます。はじめは苦痛かもしれませんが、これは抵抗しないでその痛みを感じる機会なのです。波長を合わせる(チューニングする)という偉大なる技術を学びましょう。また最奥の神なる自己に、特にこれについての助けを求めます。やり遂げてください。そして他の三つを実現してください。意識を向けて、あなたの善き意志、最善を与えてください。ある日、チャネルは必ず開くことでしょう。あなたがいまだ経験したことのない能力が、あなたの中にあるという可能性について熟考してください。
あなたにはいつかは聴くことになる、もう一つの耳を内側に持っています。あなたが見ることになる、内側の目もあります。あなたが知覚することになる、内側の認知力があります。これらの能力はいまだ使用されていませんが、これらを呼び覚ますことはできます。あなたがマインドの思考、またエゴの罠である疑いも休ませ、集中させまいとするエゴの罠を見通すことで、内側の動きに集中する能力を高め、繰り返し内なるガイダンスを求め続けるならば、いつの日か自分の中にある新しい能力を知覚し、後にそれは大きくなるでしょう。これは人によって違う領域で顕現します。ある人にとっては、内なる耳が急に開き、内なる神の声を聴くでしょう。あなたはそれが想像ではないことを知り、何物もそれほどに現実ではありえないことを知ります。内なる目で、恐らく象徴的な形や絵を見るようになる人もいます。見ることは知ることである場所、その内なるレベルで見えるかもしれません。真実と愛の光を見るかもしれません。見ることは理解することへと繋がるかもしれません。体験を意識的なエゴの人格へと統合するためには、かならずそのように理解へと至らなければならないからです。他の人にとっては、はじめに内なる知を思考で表現する能力として顕現するかもしれません。「それ」があなたの中で考え、「それ」があなたを導きます。あるいは「それ」はあなたを通して書くかもしれません。新しい知識、新しく見ること、新しく聴くこと、新しい経験が内なる神聖な核から出てくるのにはさまざまな方法があります。この新しい能力を人に統合することは、拡張することです。これについては前回のレクチャーで話しました。
誰でも、自分がこの道のどこにいるのかを理解するために、このレクチャーの助けが得られます。その人が現時点で実際にこれを使うことができるかできないかは関係ありません。その時は後から来るのかもしれません。
みなさんの質問を受ける前に、もう一度繰り返しましょう。このグループ全体の冒険に注ぎ込まれているパワー、力、愛、助けはあまりに素晴らしく、誰にとっても現時点でその現実を見過ごすことなどできません。なぜなら、目に見える成長、解放、そしてあなたが経験し身の回りを見ることで得る信頼を通して、このパワーは着実に育っているからです。ここに集うとき、ここにあるパワーを感じることをハートに許すことで、どんなに多くのものを得ることができるでしょう。それを切り離さないでください。エゴの罠にかかって、ハートと感情を自分から切り離さないようにしてください。そうすれば私が真実を語っていることを知るでしょう。自分の疑い、否定するエゴが、まさにエゴが作り出す罠であることに気付き、あなたが自分の疑いを疑うようになれば、友よ、あなたは自分のハートを開くことができるのです。
私がこのチャネルから引き揚げるにあたり、もう一度ここのパワフルなエネルギーを使ってみてください。それにはさまざまな方法があります。恐らく、ここにいる人の中には、互いに愛し合っていない人、衝突したり誤解している人もいるかもしれません。もしかしたら、この円の真ん中に入るこのパワフルなエネルギーを使い、真実に正直にお互いに向かい合うことができるかもしれません。他の方法としては、助けが欲しい誰かがグループ全体からエネルギーをもらい、その人の中にある必要な手掛かりを探すこともできるかもしれません。これから行う瞑想の中で尋ねてください。どの方法が、あなたにひらめきを与え、より多くの美しいエネルギーを生みだすでしょうか。このエネルギーを使って、あなたの中の神があなたを向かわせようとしているところに向かってください。この神聖なるパワーとガイダンスに委ねてください。あなたの中の神に、前に出るべきかどうか、どうしたらよいのかを尋ねてください。あなたが本当に神の意志とガイダンスに委ねるならば、素晴らしいことが起こるでしょう。それが起こるがままにしてください。あなた自身を強化し、リスクと瞬間的な抵抗から逃げないでください。このエネルギーから自分自身を切り離さないでください。親愛なるみなさんに祝福を!
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以下の注記は、Pathwork®の名称およびこのレクチャー資料の使用法を示したものです。Pathwork®の商標/サービスマークは、The Pathwork Foundation(パスワーク・ファウンデーション)によって所有され登録されており、The Pathwork Foundationの書面による許諾なく使用することはできません。The Pathwork Foundationは、その単独裁量権において、Pathwork®の商標を、協力団体やその支部のような他の組織および個人による使用を許可します。
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Pathworkのガイドの著作物は、The Pathwork Foundationの所有資産です。このレクチャーは、The Pathwork Foundationの商標、サービスマークおよび著作権ポリシーに準拠して複製され、いかなる方法においても変更または省略することはできません。また、著作権、商標、サービスマークおよびその他あらゆる公示の削除は許可されません。
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日本語版の取り扱いについて
Pathwork in Japan (パスワーク・イン・ジャパン) の許可なしに、無断でコピー(複製)、貸与、頒布、販売することを固く禁じます。また、文書およびインターネット上(ウェブ、メール)での引用・転載を含む公開も禁止します。
また、本レクチャーの受領者は、英語版から日本語版を作成する際に発生する複製・配布・翻訳などにかかる費用をご負担いただきます。
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