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Pathwork in Japan
No.201 ネガティブな力の場を消磁する – 罪悪感の痛み
Pathwork Guide Lecture No.201
UNEDITED版
1972年5月19日
ネガティブな力の場を消磁する – 罪悪感の痛み
DEMAGNETIZING NEGATIVE FORCE FIELDS -- PAIN OF GUILT
親愛なる友人のみなさん、ここにおられるみなさんにご挨拶し、祝福を送ります。今夜の講義は、過去にお話しした霊的法則のある側面、特に何年か前にイメージについての一連の講義の中でお話ししたことについてもう一度簡単に取り上げたいと思います。私たちは今、より深く進み、さらに先へとこの歩み進めます。人間の精神の内側で起こる創造のプロセスを理解することは重要であり、友人のみなさんのほとんどが今夜私が言おうとしていることを今必要としています。
意識とエネルギーの融合は、あまりにも巨大な力なので、これは言わばエネルギーの電磁場を作り出します。この電磁場は、考えられる限りのあらゆる創造の種子と可能性を内包しています。生についての考え得る限りのあらゆる態度や概念がこのような力の場を作ります。いったんその力の場が作動すると、出来事やパターン、振る舞い、反応、身体や魂の状態をその特定の型にはめ込みます。この場の磁力は非常に強いので、それに続く行動や出来事が否応なしに動き出すことになります。そして、これらの行動や出来事が、この特定の力の場と同じ力を持続させることになるのです。生に対する特定の態度が持つ力の場は、引力の法則 - 類は友を呼ぶ - によっても支配されています。したがって、あなたは自分の生に対する態度、考え、概念やアプローチの結果としてさまざまな力の場を作り出し、出来事や人びと、ハプニング、そして他者や自分自身の行動を引きつけたりはねのけたりします。なぜそうなるのかが分からないまま、途切れることなく続く行動や反応の連鎖を生み出しているのはあなたなのです。つまり、あなたの人生で何かの出来事が起こるとき、その出来事は自分の中にあるどの信念が作り出したのか、その信念から来るどの行動が作り出したのかをあなたは知らないのです。
これはもちろん、本当の考えと間違った考え、その結果としての生産的で満たされた、もしくは破壊的で痛みのともなう経験の両方に当てはまります。このパスワークにおいて重要なことは、まずこの原理を理解し、そのあとでこれが自分の人生のどこの部分にどのように当てはまるかを見ることです。
この道を行く私の友人たちは、私たちが「イメージ」と呼ぶ歪んだ考えからくるさまざまな力の場を発見してきています。みなさんは、今では人生についての誤認だと知っていることが、どのように自分の行動や反応を支配し、その結果として相応の出来事をもたらしたかを自分の中で経験してきました。みなさんは今、最初は偶然だと思えたこれらの出来事が、偶然などではないことをはっきりと理解しています。それらは、不変の法、つまり自己創造の法則によって起こります。
この道でさらに歩みを進め、みなさんはこれらの誤った考えと結びついているネガティブな感情の根深さを経験してきました。その結果として自分が作り出したネガティブな意図も明らかにしてきました。それにもかかわらず、みなさんは、自分自身がイメージや力の場のすべてを含む中心部(核)を手放すのを妨げていることに気づいています。考えが誤りであることは知っているのですが、みなさんはあたかもそれらが真実であるかのように反応せざるを得ません。例えば、あなたの母親があなたを拒絶したと感じたために、すべての女性は信頼できないと信じているのです。
あなたは今、この方程式がひどく間違っていることを知っています。にもかかわらず、あなたはすべての女性が、まるであなたの愛情のない母親であるかのように反応せざるを得ないのです。あなたは母親に対するネガティブな意図、自分の中にある憎悪、非難、憤りという感情を手放したくないのです。女性を愛するために、心を開きたいと望んでいないのです。あなたの外側の意識的な信念とは無関係に、あなたは今内側でこれが自分の反応の仕方であることを発見しています。あなたはそれが不公平で、不合理で、知性を欠いていること、またそれがあなたと他者に痛みやフラストレーション、満たされなさや絶えまない罪悪感、切望を引き起こすことを知っているにもかかわらず、このイメージに絡め取られ、閉じ込められているように見えます。
これらの力の場を変えることは極めて難しいのですが、もちろんそれは可能です。このような道、 すべてのレベルで起こる最も深い自己との直面が求められるこの道に深くかかわり、コミットしていない人にはこれを変えることはできません。第一に、そのような人は自分が持っている信念に気づいてさえおらず、それらの信念が力の場を作り出し、後に続くすべての反応の連鎖を作り出すことに気づいていません。特定のイメージを見つけること、そのイメージにかかわるすべての感情を防御することなく十分に経験すること、ネガティブな意図に対して責任を取ること、これらすべては重要な成長であり、浄化への道において深い意味を持つワークです。これらのステップは必要な前提条件ではありますが、それ自体が力の場の創造力を変えるわけではありません。みなさんの多くが発見しているように、さらなる何かが必要なのです。私が言いたいのは、この道を行く私の友人の多くが、少なくとも人格の一部において、今そのような局面に達しているということです。あなたは、痛みや恐れ、怒りを十分に見て、知って、理解して、経験しています。自分の意図やネガティブな意志に対する責任を引き受けています。今のままでいることの代償がどれほどのものかをよく知っているにもかかわらず、あなたの中の何かが今いる場所に留まらせています。このレクチャーは、あなたがここからさらに先へと進むのを助けるためのものです。
この道の初期にいる人たち(もしくは、自分の人生に十分に責任を負うことに対してまだ防御し、それゆえにブロックされている人たち)にとって、自分の中にあるイメージというのは、自分の人生を見つめることによって間違いなく推測することができます。あなたの人生は、あなたの中に潜む根本的な信念や態度が何であるかを露呈します。その他はあり得ません。
力の場の磁力は、自己教化しながら、際限なく継続します。それはまるで、精力的に作動するように組み込まれている動力装置もしくは機械のようです。したがって、この動力を不活発にし、ネガティブな力の場をポジティブなものに変えるには、より強いエネルギーが必要なのです。言い換えれば、イメージは消滅させなければならず、これからはイメージの中に閉じ込められた創造的なエネルギーが聖なる法則に即した方法で使われなければならないのです。
さて、それではこれからこの講義の本題に入りましょう。ネガティブな力の場をポジティブな力に変えるにはどうしたらよいか、いかにしてイメージを消滅させるか、どうしたら現実的な概念を再創造し、自分の魂のシステムにポジティブな感情や行動、意志をもたらすその概念を刷り込むことができるのかについてお話ししましょう。つまり、ネガティブな力の場から磁気を取り除く方法です。
意識的な意図と無意識の意図に対しては、違ったアプローチが必要です。もちろんこの道が進めば、すべての無意識の態度はやがては意識的なものになります。しかし、あなたの取り組みの過程におけるある特定の段階のある特定の領域においてはそうはなりません。例をあげると、あなたには強いディフェンス(防御)があると完全に気づいているかもしれません。それはたとえば、特定の痛みを感じることへのディフェンスだとします。多くの証拠から、この痛みが自分の中にあることをあなたは知っていますが、感じたいと思っているのにあなたにはそれを感じることができません。
同様に、ネガティブな意図をかなり意識しているかもしれません。もしくは、それは間接的に現れていて、まだそこまで意識していないかもしれません。言うまでもなく、その場合にはアプローチは当然違ってきます。
意識と無意識の両方のケースにおいて、意識的なマインドが、ポジティブな意図を簡潔に表現することは不可欠です。しかし、これは、自己欺瞞や無意識の不合理な抵抗や反抗の上にポジティブな意図を重ね合わせることによっては決してなしえません。この2つの「声」に向き合わなければなりません。そして決定する力を持った人格(エゴ)が、最終的な決定を下すのです。
私たちは、もちろん、欺瞞や痛みの状態に留まることを強いるさまざまな「理由」についてお話ししてきました。第一に、それは同一化の問題です。あなたが自分の自我の持つこのネガティブな側面とだけ同一化する限り、この自我の主な原動力となる何かを手放すことは、まるで自己を消滅させることのように思えます。ですから、あなたは本質的に自分であるように見えるものを手放すことができないのです。だからこそ、真の自己との同一化を体系的に確立する必要があるのです。これをしない限り、幸せや喜びを破壊するものを手放すという意志が欠けた状態になってしまいます。
この新たな同一化への第一歩は、簡単な祈りや瞑想のほかに、私が以前何度も言ったように、あなたのマインドに新しい在り方を取り入れることです。もしあなたが今憎しみを持っているなら、自分の意識的マインドに、「私は、愛することの可能性を持っている。私はこの新しい状態を手に入れたいし、そして自分の中に隠されたエネルギーや創造の力すべてを使えるようになりたい」と言ってください。あるいは、自分の状態を別のものに変えたいと思っているのに、無感情で孤立し、意地悪な状態でしか自分が機能しないと信じているとしたら、「私には出番を待っている内なるパワーやエネルギーがある。今は悪意の中に閉じ込められ、抑え込まれている私と同じ私の中には、別の、もっと自然で美しい在り方がある。私はこの新しい状態を、私自身の生来の状態として出現させたい」と、自分の中にある本来の可能性を宣言するのです。
同時に、あなたの内側の最奥にある静寂の中へと深く入ることで、磁気を消滅させるプロセスが交互もしくは同じタイミングで起こります。このレクチャーを届けるための経路(チャネル)が確立した当初から折に触れてお話ししてきたことをもう一度繰り返します。私はマインドを静めるための集中力を養う練習法を教えてきました。けれども友人のみなさんの多くは、自分にはこれをやろうと試みることさえできないと思っています。成長が進むと、あなたは自己規律を持つようになり、毎日これのための時間を自分に与えるようになります。友人のみなさん、たった数分かならずこれを実行しさえすれば、とてつもなく大きな利益をもたらすことになるのです。
ただ静かになり、神の意志、そして内なる神の存在に耳を傾けようというあなたの意図を表現する こと、これに真剣に取り組めばそれは起こります。みなさんはまた、このための練習について私が述べたさまざまな講義に立ち返ることもできますし、数分間それらを使うこともできます。過去にすでにこれについてはお話ししているので、ここで繰り返す必要はないでしょう。これら特定の練習をするか、他の練習を用いるかは恐らくあなたの好みによりますが、ネガティブな力の場を消滅させる唯一の方法は、あなたの神聖なる現実、あなたの宇宙的、そして永遠の自己とのコンタクトを確立することのみです。あなたはとても静かになり、自分の内なる静寂に入っていき、その出現を待たなければなりません。
ここで、あなたはすぐさま、見たところ超えられない矛盾を持つに至ります。自分の中に故意の否定性、つまりネガティブな意図が存在するならば、永遠の霊的自己と親しく交わることへのあなたの抵抗は過度に大きくなるでしょう。またその一方で、あなたが霊的現実の助けを求めないならば、ネガティブな意図を手放すことができないことに気づくでしょう。
よくある一般的な態度を例にあげてみましょう。あなたは自分の両親を罰したいと思っています。あなたはこの悪意に満ちた自己破壊性が、自分にとってまったく何の利益ももたらさないことをはっきりと理解しています。それなのに、あなたはそれを本当は手放したくないのだとさえ感じます。あなたはそれを手放したくないので、自分の中にいる神を顕現させるには、もしくは創造のスピリットに耳を傾け、その存在と調和するには自分はまだ十分に純粋ではないと感じるのです。そして自分が本当は誰なのか、永遠の存在である真の自己!を知るには自分はまだ十分に清らかではないと感じるのです。
自分の人生に対して、自分が何をしているかを知っているにもかかわらず、この場所に磁気的に引き付けられたままでいるというこの自己矛盾から抜け出す唯一の方法は、新しい方法で思考プロセスを使い始めることです。先ほどと同じ例で説明します。「自分自身の惨めさと悪意、そして何も与えないことによって、両親を罰してやりたい」、もしくは「私は両親を愛したくない。だから私は他の誰をも愛することができない。なぜなら私は、すべての人が私にとって実際の両親よりももっと良い親であってほしいから。」いったんあなたがこの態度に気づくと、--- パスワークの良さというのは、その大部分がこのようなことに気づくようになることで成り立っています --- そのとき、あなたは自分がそこで引っかかり捕えられてしまっているのが分かります。新しい思考プロセスは、まず「私はこの場所に留まりたくない。私の中には、変化し、心地良さを感じ、変化のための安全を確保するのを可能にする内なる力がある。私にはその力を受取る価値がある。この変化は私の持って生まれた権利だ。私はこの当然の権利を主張する。私は良い感情で生きることができる。痛みや失望に耐えることができるのと同じように、私はその感情を持ち続け、その感情を存続させることができる。私は今、自分が痛みや良い感情のどちらにも耐えられないという間違った考えをこれ以上信じないと決心する。もし私の中のどこかの領域に、まだ痛みと愛のどちらかの感情、 -- 愛を与え受け取ること -- に対して戦ったり防御したりしている場所があるなら、私の中にある力がそのことを私に気づかせ、この態度から起こる力の場によって生じている習慣(パターン)から抜け出すために私を引き上げる助けとなり、私という存在の中に新しい力の場を生み出すことをサポートしてくれる。私は力、信念、信仰、そして自分の人生をより良く、深く感じながら正直に生きることに完全にコミットするための意志を求めて祈る。」
友人のみなさん、これらの言葉を言う間、あなたの中にあるいくつかの部分がたとえまだ抵抗を示すとしても、ネガティブな意志を覆い隠し否定せずに正面から取り組み、あなたの最も深いところにある意志がこれらの言葉を力強く断固として宣言するなら、新しい力が思考、そして意図の力によって創造されます。みなさんは、あまりにもしばしば、問題になっている課題について新しい思考プロセスのための決心をすることなしに、変化が起こることを待っています。最初に変えなければならないのは思考です。思考の中に意図があります。思考を変えると、その意図があなたの意識のまだ抵抗している層へと深く深くしみ込んでいくことができるのです。そのようにして、最も外側にあるものと最も内側にあるものの両端からプロセスが起こります。意志に基づいた思考が現れる最も外側と、何かの助けを求めて瞑想をするときに神聖なる力によって働く最も内側。この方法によって、あなたは間違いなく、古いネガティブな力の場のパワーを不活性化し、永続的に増す充足感、意義深い人生、喜び、平和、そして愛をもたらす新しい力の場を作り出すことができます。
思考の力、感情の力について人間の中に存在する理解の欠如は、憂うべきことです。これら2つの力が一緒になって、いかにして人生経験を生み出す磁場を作り上げているかについての理解が欠けているのです。この後の10年でこれについては変化がもたらされるでしょう。あなたは常に、自分にとってアクセスしやすいところ、つまり意識的なマインド、思考、意志、そして行動から始めなければなりません。そうでなければ、どんな問題も解決することは不可能です。そして、この道において、またどこにいてもそうですが、最も過酷な状況にいる人が、幸せで健康で、統合され満たされた存在へと人生の大転換を遂げるということが証明されています。一方で、困難や混乱が少ないより平穏な人生を送りそのままで人生を終える人もいます。この理由は、前者が、この変化を遂げるための行動を起こすべきより多くの動機を持っており、それゆえに成功するということです。
もしあなたが、自分ではコントロールできない不可知のプロセスに頼らなければならないとしたら、あなたに残されるのは行き当たりばったりのチャンスだけです。けれどもそうではありません。即時の思考プロセスというのは、常にそこにあり求めれば手に入れることができ、思考の習慣というものは非常に簡単に変えることができるのです。新しい思考は必然的に新しい感情をもたらし、新しい感情は新しい態度をもたらします。しかし、あなたは常にアクセスしやすいところから始めなければなりませんし、「私にはできない」という思考の障壁を超えて、「それは可能だ。これらの可能性は私の中に存在するし、かつ私はそれを要求する。私はその可能性を手に入れたい」という思考へと飛躍する必要があります。
ますます多くの友人たちが、最近自分の神性とのコンタクトを確立し始めています。みなさんは本当の自分を経験し始めています。しかし、まだこの新しい力を利用することへのためらいが、あなたの内にある真の美しさから何度も何度も不必要にあなたを遠ざけています。それに到達するためには、もっともっと多くの努力が求められます。しかしこれ以上に素晴らしいことがあるでしょうか!これ以上の価値あることがあるでしょうか!これこそがまさにこの道の目的であり、あなたはもはや何かに飢えることはないのです。なぜならあなたは、自分のニーズの一つひとつを満たす全ては自分の中にあることを知るからです。そして、そのニーズが決して満たされることのない場所、つまり両親や両親の代わりになってくれる人を外側に探す代わりに、決して失望することのない場所を内側に見るようになるでしょう。
そのためには、曇りのないきれいな心を持っていなければなりません。あなたは、不正直さ、隠し事、投影を手放し、そして意識することができないほどの捉えがたいレベルの中に存在し、何とか否定しているけれど今でもやめられないでいるゲームのようなかけひきを手放す必要があります。まずは一時的に自分の中にそれらがあることを意識的に認めてから手放すのです。これは間違いなく可能です。それだけでなく、これは結局すべての人の運命なのです。これらの不正直さから解放されることは、自然の法則、宇宙の法則なのです。それは本当に最も簡単なことなのです。これは変えることができないあなたの運命なのです。最も難しいこと、自分の魂を歪めてしまうようなこと、自分を傷つけるようなことにしがみつくことは無意味です。なぜなら、あなたはいつか、全なる自己、真の、そして喜びに満ちた自己へと至ることになるからです。このちっぽけなエゴではなく、究極の創造者を顕現するあなた自身を知るのです。
もしあなたが、あなたの中にいる創造者を招き入れ、自らの最も深い静寂に耳を傾けるなら、あなたの中にある静寂が答えてくれるでしょう。もしあなたが本当にそれを知りたいなら、もし本当にこの平安を知りたいなら、これは必ず起こります。もしあなたがこの平安、この喜び、自分の人生に対するあらゆる解決策、考え得るあらゆる充足を知りたくないとしたら、それがあなたにとっての糸口になります。つまり、あなたには手放したくない不正直な何かがあり、それにしがみつきたいのです。それを見てください。正直に見つめてください。それが分かれば、なぜ自分がそれにしがみついているのかに向き合うことができます。そのとき、あなたは自分の思考プロセスの中で大きな飛躍を遂げることができます。
さて、このテーマの次のところへと進みたいと思います。本当の自分とのチャネルを確立し、不正直さを手放したいと思う妨げとなる重要な障害物のひとつは、あなたが今まで自分に科してきた、もしくは今も科している痛みに対する罪悪感です。私は以前このテーマについて触れましたが、より詳しくそのテーマについてお話しするときがやってきました。
ここ数年の間に、あなたは自分に与えられた傷、耐えてきた痛み、他者 --- まずは両親が、そして後には第3者 --- があなたに与えた痛みに自分を開くということを学び、たくさんのことに取り組んできました。あなたはこのような痛みに対して、それほど防御しないでいることを学びました。そして、もっともっと十分に痛みを感じ、経験できるようになり、それゆえに自分を解放できるようになります。
しかし、心理的な全体の傾向においては、もうひとつの側面、自分が他者に与えた痛みに対する罪の痛みを感じることが忘れられています。これには部分的に正当な理由があってそうなっています。あらゆる真実は歪められてしまうことがあります。心理学が学問として確立される前の時代には、宗教は人に歪んだ罪悪感、そして人を弱体化させることになる罪悪感を植え付けてきました。偽りの罪、厳しい神への恐怖、自分が究極的には誰であるかという尊厳と知識を持って、顔をあげて生きることができないように仕向ける罪の意識 -- このような歪みを正すために、正しいバランス、つまり真実が見つかるまで、一時的に振り子が対極へと振れることになるのです。
深い後悔と罪悪感とを明確に区別してみます。深い後悔は、間違ったことをしてしまったことへの痛みを深く感じることですが、決して自分の神性を見失うことはありません。深い後悔からくる痛みを十分に味わうと、あなたはより良い、強い人になります。罪悪感は自分自身を押しつぶし、本来備わっている神性を否定します。振り子が対極から振れた結果、現在の傾向として、すべての罪悪感が神経症のように現れます。過去に、私は偽の罪悪感と真の罪悪感の違いについて、そして一方がどのように他方を隠すことができるかについても話しました。
もしあなたが、他者があなたに与えた痛みに耐えられないなら、あなたは自分の罪悪感を建設的な方法で経験することはできません。あなた自身の歪みからくる罪悪感をしっかり見て、それに直面し、感じ、その悪影響から連鎖反応まですべてについて理解しなければなりません。さもなければ、あなたは決して罪悪感から解放されることはあり得ません。そうならない限り、あなたは統合されることはありません。あなたは愛と尊敬を持って自分自身を見ることができません。あなたは本当のあなたにはなれません。
あなたは、いかなる誇張もせず、何も隠すことなく、脚色もしないで、非常に現実的でバランスのとれた方法でこれに取り組まなければなりません。あなたのネガティブな態度や、直接的もしくは間接的にあなたがその態度によって与えた痛みで作り出している鎖を認識し、それとつながることは可能です。不作為の傷(黙って何もしない痛み)は、作為による傷(実際に作り出した痛み)と同じです。あなたは、子どもの頃あなたの人生に欠けていたこと、両親が温かさ、よい感情や親しさを与える能力がなかったことで傷ついてきたのではなかったでしょうか。そして今度は、あなたを最も傷つけたその態度を復讐心から模倣することで同じことを他者に対してやり続けているのです。
もしあなたが自分の罪の痛みに押しつぶされているとしたら、友人であるみなさん、これもあなたがこう反応することを決めてしまったからそうしているだけなのです。あなたが望めばいつでも、押しつぶされる必要があるのかを自らに問うことができますし、新しい反応の可能性を求めて自らの内なる静寂に耳を傾けることができます。そうです。あなたは痛みを感じるでしょうし、感じるべきなのです。しかし、他者があなたに与えた痛みと同じように、それを完全に受け入れることによって、痛みではなくなるのです(みなさんの多くがこれを経験してきています)。ですので、ここでも同じことが起こります。痛みを十分に感じ、心からネガティブなパターンを手放したいという動機を持つとき、痛みは素晴らしい新たなエネルギー、光、希望、愛、美へと変わるでしょう。
霊的法則の冒涜は、自分が他者に与えている、そして与えてきた傷を感じて、そしてその痛みにつぶされず、自分を悪いと感じないで、ぼろぼろになることなく、自分には価値がないのではないかと思わないことを学んだときにのみ正されます。自分の中にため込んでいる、悪意のある、有害な痛み(自分のマインドの中にある痛み、もしくは恐らく実在さえする痛み)を感じてください。あなたは、あらゆるネガティブな意図によって他者を拒み、傷つけざるを得ないのです。それはまさにこれらの態度が自分を傷つけるのと同じです。というのは、あなたと他者の間には考え得る違いが存在しないからです。あなたが他者にすることは、どんなことであれ自分にしていることなのです。また、逆も同じです。私は以前から何度も言ってきましたが、マインドの中ではあなたはまだ違うと思っています。強くそう思うがために、あなたは意地悪で、憎み続けるのです。
さあ、友人のみなさん、痛みを与えることの痛みを自分に感じさせてください。ぼろぼろにならないで、誇張することなく、生まれながらに備わっている自らの聖なる資質を疑うことなくそれを感じるのです。もしこれができれば、あなたはすべての喜びと永遠なる真の愛とともに、自分の神性へと開きたいと願うためのきわめて重要な鍵を見つけたことになります。もしあなたが自らの罪の痛みに耐えられず、それから目をそらすなら、あなたは自分に価値があると感じられず、自分の中にいる神とのコンタクトを遮ることになります。ですから、これはみなさんが必要な最も重要な鍵のひとつなのです。
あなたが与えた痛みの罪悪感に直面することは、あなたが受けた痛みとそれほど違いはありません。どちらの場合でも、あなたは大げさに考え、自分の生きる力を奪うことになります。もしくは、あなたはそれをまったく感じないと決めることもできます。もしくは、あなたは感じることを許し、感情をあるがままにし、そして「そうです。彼らは間違いを犯しました。私は間違いを犯しました。彼らには何も見ることができず、手探りをしており、私も同じでした。彼らは暗闇にいました。私も暗闇にいました。これは悲しいことですが、これが私たちすべてがここにいる理由です。そして私は今、私が私であるという尊厳を持って頭を上げます。私は、自分の中にあるより偉大な力が、自分の与えた痛みと自分が受けた痛みを感じる助けをしてくれることを知っています」と言うのです。友人であるみなさん、みなさんは今、この態度を育みそして追求することができるのです。みなさんには勇気があります。みなさんには偉大さがあります。みなさんは、自分の内なるシステムの中にこの偉大さを感じるための可能性を持っており、恐れを感じてより弱く、悪くなるのではなく、より強く、より良くなるのです。
原因と結果、つまり与えられた痛みと与えた痛みを結びつけるすべての鎖の輪に、そしていかにして一方が他方につながるのか、そして再び終わりなき連鎖反応につながるのかに気づくことが絶対に必要です。あなたにはこの鎖を壊す力があります。あなたがそれを望むかどうかです。あなたが自らの存在のこの領域に入って行き、それを見ようと決心するとき、あなたの中にあるすべての聖なる助けを使うという意図を表現するとき、この助けを求めてください。とても静かになると、それを聞き、感じ、その存在を知ることができるでしょう。
たくさんある他の領域においてよくあるように、明らかな逆説は、あなたが自分の罪の痛みに背を向ければ向けるほど、より容赦なく自分を罰するということにあります。逆に、あなたがその痛みに向き合い、感じるほど、自分を罰する必要がなくなっていくというのは本当です。自分がしていることや、自分が本当に感じていることに背を向けるというネガティブな態度は、これから述べる方法で永遠に続くネガティブな力の場を作り出します。向き合わずにいる罪悪感のために自分を罰することで、あなたはもっともっと多くの罪悪感をため込んでしまう、まさにその態度に留まることになります。あなたは本当に最も悲劇的な悪循環のひとつに囚われます。あなたは自分の罪悪感の痛みに直面できないと思うので、あなたは自分のハート、あなたの存在の中心、そしてあなたの最も内側の生から自分自身を切り離します。あなたは永遠に喜びに値しないと感じます。もしあなたが喜びに値しないなら、あなたのニーズは永遠に満たされないままで残ることになります。もしあなたが、自分は価値がなく満たされないと感じるなら、あなたはこの痛みに満ちたフラストレーションのために世間を罰し続けるのです。あなたは、この罠から救い出してもらうために、あなたの内なる存在の素晴らしい荘厳さに勇気をもって頼ることができないのです。なぜなら、そうすることは、瞬時にあなたを光と喜びで満たすからです。あなたは、自分が痛みを与えたので、そのような体験に値しないと感じます。しかし、もしあなたが自分の中にある神の力を利用しない限り、どのようにしたらネガティブなパターンを壊すことができるのでしょうか?そして、あなたは喜びや平和、光を経験することなしに内なる神を経験することはできません。この鍵を使わない限り、一体どのように悪循環を壊すつもりなのですか?
今すぐに内なる静寂に入るのです。自らの中に抱え込まれた痛みを、それが与えられたとき、与えたときと同じように感じたいと宣言するのです。あなたが実際にそうであるとおりの美しい人になりたいと宣言してください。あなたの罪悪感の痛みと真の自己の美しさの両方を感じてください。このようにして、あなたは自分が進んできたコースを変えるのです。このようにして、あなたは新しい力の場を作るのです。なぜならあなたは古い力の場を消磁するからです。友人のみなさん、これがその方法です。これをするにつれて、罪悪感の痛みと与えられた傷の痛みを感じるにつれて、それはまったく同じ痛みになるでしょう。そのとき、あなたは他者を許すように、自分を許すでしょう。最も素晴らしい祈りのひとつの中で言われているように。そのときあなたは自由になります。自由に手放すことができるようになり、あなたの中にある神に委ねるようになります。毎日の生活の中で、もっともっとあなたを通して神を顕現させ、インスピレーションと叡智、喜びと平和で満たされるのです。
友人のみなさん、これらは単なる言葉ではありません。この道を最後まで進みたいと願うすべての人によって証明されている動かしがたい現実なのです。これらは約束ではありません。これらは、抽象的な哲学や道義などではありません。これらは、毎日の生活に取り入れられるべき具体的な行動です。そのときあなたはもはや他者に依存せず、本当の自分、あなたの神聖なる自己になるでしょう。それゆえに、あなたは依存的関係性ではなく、真の関係性を持つようになるでしょう。これはみなさんの究極の運命です。どれくらい早くそれを実現するかはあなた次第なのです。
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