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Pathwork Guide Lecture No.11 自己認識〜大いなる計画〜霊的世界
SELF-KNOWLEDGE -- THE GREAT PLAN -- THE SPIRIT WORLD  1996年版 1957年9月3日

 神とイエス・キリストの名の下にご挨拶します。友人の皆さんへ愛と祝福を。ここに来られたのが今夜初めてという方もいらっしゃるので、これまで私の教えを聞いて来られた方々や、他の教師の助けで神との道を歩まれて来られた方々にとって新しくないこともお話しするでしょう。それでも今夜、皆さんそれぞれが、特定の困難を乗り越えるインスピレーションや助けを見出せることでしょう。表面的な知的知識ではなく、深い理解、悟りに至るまで、同じことを繰り返し耳にする必要があることは多いのです。

 人間ひとりひとりの心の奥深くには、幸せへのロンギング(憧憬)があります。では、幸せとは何でしょうか?尋ねる人によって答えは違うでしょう。霊的に成熟していない人は、少し考えてから、もしこの喜びやあの喜びがあれば、あるいは不安が解消されれば幸せになるだろうと答えるでしょう。言い換えれば、その人々にとっての幸せとは、何か願いが叶うことを意味します。しかし、そのような願いが例え叶ったとしても、この方々は幸せにはなりません。根深い不安を感じたり、言い表せない酷い後ろめたさを感じたりするでしょう。それは何故でしょうか?霊的に未成熟な人が、どれ程この間違った考えを確信しても、幸せは外側の状況や他者に左右されないからです。霊的に成熟した人達はこのことを知っています。自らに自身の幸せや不幸に対する責任があることを、成熟した人達は知っています。最初は自らの内側に、しかし後には必然的に、外の世界での幸せな人生を創る力が自身にあると知ります。霊的に未成熟な人達は、自らが創り出した訳ではない外側の状況が自らの願望に沿い、その願望が叶った時に幸せがついてくるのだから、幸せはまず外側の段階で創られなければならないと考えます。霊的に成熟した人は、これは全く逆なのだと知っています。

 多くの人は、この真実を知りたがりません。宿命や運命の不平等さ、高次の力、 又は他者からもたらされた状況のせいにしたり、誰かを非難したりする方が容易いのです。被害者のように感じる方が簡単なのです。そうすれば、その人々は、時に自らの内深を探求したり、最大限の正直さを持って探求したりせずに済むのです。しかしながら、大いなる真実では、私達自身の手の内に幸せはあります。

 幸せを見つける力はあなたの内側にあります。皆さんは、「何をしなければいけないのでしょう?」と尋ねるでしょう。まずは、霊的に成熟した意識において、幸せがどんな意味を持つのかを見ていきましょう。幸せとは単純に、神です。神を探すことが、幸せを見つけられる、唯一の方法です。そしてそれは、たった今、ここで、見つけることができます。「どうやって?」と、あなたは聞くでしょう。友人達よ、人は大抵、神を遠く外側の到達不可能な宇宙の果てにいると想像します。これは真実からかけ離れています。全宇宙が、皆さんそれぞれの内側にあります。ですから、神は皆さんそれぞれの内側にいます。生きているもの全てに、神の一部が宿っています。あなたの内にある、この聖なる領域に達する唯一の方法は、自らを成長させる小さく狭い道を行くことです。目標は、完全であること。そのための基本は、自らを知ることです!

 自らを知るのは、確かに難しいことです。自らを知ることとは、あからさまな性格が持つ、多くの特性と向き合うことを意味します。つまり、長く連続的で、実は終わりのない探究です。「私は何者なのか?はっきりした行為や考えだけでなく、私の反応は本当の所、何を意味しているのか?私の行動は、自らの真の感情に沿ったものだろうか?それとも、その行動の裏には、自分で信じたいことや、他者に信じてもらいたいと思うこととは異なる動機があるのだろうか?自分自身に対して、今までの所、正直だっただろうか?私の過ちは何だろうか?」

 皆さんの中には自らの弱点を知る人達はいますが、殆どの人が、そのかなりの部分を無視しています。これは、この成長の道において、ある高さまで到達している人達にすら、大きな障害物として現れます。知らないものを乗り越えることは出来ません。どの欠点も、あなたを縛る鎖以外の何物でもありません。この不完全さひとつひとつに光をあてることで鎖を切り、より自由になり、幸せへと近づくのです。幸せは、それぞれ個人の為に存在しますが、不幸の原因、つまりは自らの欠点や、霊的法則を破ろうとする性質を取り除く以外に、その幸せを手に入れることはできません。例え、前生のカルマがあったとしても、自らを見つける為、すなわち神を見つける為に霊的なワークをすることで、それを解消することができます。

 そうしたことを経験しながら、病気、心配事、または死すら無い、完全な幸せを手にすることも可能でしょう。そうです、友人たちよ。死ですら、ということです!これは理論に過ぎませんが、もし人々が本当に完璧であり、もしこのような完全性に到達すれば、転生は不要となります。あなたがスピリットの世界へ戻るのは、衰え、高齢、病気、事故によることはなくなります。非物質化のようなものになるでしょう。例え、このことを考える為に十分な所まで至っていなかったとしても、皆さんお一人おひとり、自ら可能だと考える以上にずっと早く、この目標に到達することができます。そして当分の間は、自らの人生や問題を見直すことで、この道で自分がどれだけ進化しているかを見つけられます。どの位、自分は幸せなのか?人生で欠けているものは何なのか?人生に不幸や不満がある限り、あなたは自らの潜在能力を満たしていません。

 自らを真に満たす人達は、外側における結果が直ぐに気づけないものだとしても、過去の燃えかすが外側に現象化したものであったとしても、内側では深く平和な幸福感、安全、充足感があるでしょう。もしこの感覚が欠けているのならば、あなたは完全に正しい道にいないか、この道での当初の困難を乗り越えた後に経験する筈の解放には到達していないという事です。あなたが何処にいるのかは、あなたにしか分かりません。他の誰かがこの問いに答えることは出来ず、また、答える必要もありません。しかし、正しい道にいれば、人生に未だ外的な問題があったとしても、そのことで落胆することはなく、深い幸福感や充足感があります。あなたが現段階で取り組んでいるかもしれない内的葛藤が、外側に顕現した形については、内側程に早く解決するできる訳ではありません。

 皆さんが長い間破り続けている霊的法則の影響は再調整される必要があり、それには時間がかかります。外側の形を再び形作り、創り直さねばなりません。自ら、これをもたらさねばなりません。あなたが正しいチャネルに向くよう内側の電流を誘導すればする程、外側の形はひとつひとつ徐々に、しかし確実に変わっていくでしょう。このプロセスが完全に達成されるまでは、外的問題は自動的に解消しません。気の短さは妨げにしかなりません。正しい道を進んでいれば、日常の中で、神の世界の偉大なる現実に生き、それを感じていることでしょう。あなたやあなたの周りに働きかける神の霊的世界によって常に支えられ、助けられ、導かれます。神の霊的世界は、あなた方人間の周りにあるものに勝るとも劣らない程、しかしながら確固としたものとなっていくでしょう。それは最早、理論ではなくなり、単なる知的な知識でもなくなります。あなたはその世界で生き、あなた自身へのその影響を感じます。

 個人を助けるのと同様、人類全体を助ける為に、神の霊的世界は常に働いています。神の霊的世界には満たすべき任務があり、非常に明確な法則の下にあることは、大いなる計画の一部です。この法則は、神の秩序に属さない人間やスピリット達によって、絶えず侵されます。様々な法則の中、個人の自由意志は決して侵されてはならないという約定が含まれています。従って、神の霊的世界は常に、人々やスピリットが助けを求めるて手を差し伸べるのを待っていますが、霊的な助けを押し付けることは決してありません。
言い方を変えれば、助けが与えられる前に、人はまず神の助けを願い、必要な前提条件を満たす必要があります。繰り返しになりますが、これが為されなければ、この法則によって、非常に特別な場合にしかスピリットは干渉できません。今はこの説明は複雑過ぎますが、例外はあり得ません。時に、助けに手を伸ばすことなく神の世界の助けによる干渉は起こり得ますが、そのような助けは、おそらく前生で、あるいは今生であっても全く別の領域で獲得されていた場合に限られます。

 秩序の世界である、神の世界のスピリット達には明確な任務があります。多くのスピリット達の任務は、人間に関係しています。人は神の世界や神の霊との接触を求めることが望ましいのです。何故なら、それらスピリットのみが、あなたを助け、適切な道へと導いてくれるからです。人は、高次の存在の助けを借りずに、自らこの道を見つけたと思っている場合があります。この道は高次の存在の助けなしに、自分が自ら進んで見つけたのだと考える場合があります。そうではありません。それを知っていてもいなくても、スピリット達からの導きやインスピレーションはあったに違いないのです。

 しかし、神の世界に属さない他のスピリット達と接触しようとするのは大変危険です。害は多岐に及びます。霊的に有害なだけでなく、物理的にも有害です。人間は、全く相反する極端なふたつの結論に行き着きがちで、そのどちらもが等しく間違っています。ある人々は、どんなスピリットであれ、接点を探すことが役に立つと考えます。別の人々は、スピリットとのいかなる接点も間違っている、と反応します。残念ながら、人々の摂理は正しい分別をつける代わりに、全てを一般化しようとします。

 神の霊的世界との接触は通常、簡単に得られるものではありません。それは最高次の葛藤であることから、簡単であってはならないのです。確かに、そのような接触の恩恵を受け取るには、皆さんは多くを学ばねばなりません。第一に、自己成長と浄化の最も急な坂道を登らねばなりません。また、神のスピリットの世界とのコミュニケーションを支配する特別な法則も学ばねばなりません。これらの法則は、汚れている、あるいは単に盲目で何も分かっていないスピリットの法則とは非常に異なっています。スピリットが本当に神の世界に属しているのか、あるいは只そのように装っているだけなのか、スピリットを試す方法は沢山あります。
この話題について、私が知っている全てを皆さんにお伝えするのは不可能でしょう。しかし、とても簡単な概要をお伝えしておこうと思います。これらのチャネルを神の世界との接触の為だけに使うとあなたが望めば常に、あなたが必要とする知識やガイダンスがもたらされるでしょう。

 試す方法のひとつは、神の世界のスピリット達は、自らの慢心を満たすことを目的にしないということです。彼らは自らへの賞賛を要求しません。彼らは慎ましい召使いで、常に神に敬意を払います。自らを超えるものが常にいることから、自分が最高位だと口にすることはありません。最高位は神です。自分より上に助言を求める存在はいない、自分は全てに対して権威があり、より上位のスピリットへの相談なしに決定できる、というような、すごい力の主張をするものはどれも、神のスピリットではないことの証拠に十分です。神のスピリットがあなたに話しかける時はいつでも、沢山のグラデーション、つまりは沢山の階級があることを教えてくれるでしょう。これらは全て、イエス・キリストのスピリットであり、またイエス・キリストの上には神が存在します。従って、完全なる権威を持っていると主張をするスピリットは、どのようなものも信用に値しません。更に、神の世界のスピリットは忍耐や愛によって認識されます。時に、更なる霊的成長を助ける為に喜ばしくないことを言わねばならない場合でも、決して喜ばしくない方法で辱めたり傷つけたりすることはない一方、お世辞も言いません。

 こうした方法、その他の様々なテストで、関わっているスピリットの正体を認識することはできるし、そのように試すべきです。スピリット自身の美しく敬虔な言葉ですら、証拠にはなりません。スピリットの多くは、あの世で続けている人生からある種の特質を持って来ているかもしれません。しかし何らかの理由で、神の世界の秩序には属していないからです。

 神のスピリットの世界と接触した時には、大いなる祝福があります。神のスピリット達は、私が話した幸せを皆さんそれぞれが見つけるのを助けようと心がけます。ですから、皆さんの誰ひとりとして、空虚な人生を送ったり、霊的成長によってのみ訪れる愛・愛着・尊敬が欠如したりすることはありません。これが、このような接触の唯一の目的です。他のものは全て二次的なものです。

 もし、他の目的を価値ある接触への理由と思ったら、接触したいと主張せずに、神に任せてみてください。もし神が、他の目的も達成されることが有用であると認めれば、それは副次的なものとして、あなたが想像するよりも効率的に接触は為されるでしょう。あなたは、欲しいものをそのままに手に入れます。もしあなたが幸せを望み、そしてその為の代償を払うことを望むのであれば、その幸せを必ず受け取ります。同様に、もし人が心から神の真実と神の意志の成就のみを心から望めば、それを受け取るでしょう。つまり、願いの中にこそ結果は含まれているのです。

 大抵、結果はすぐには訪れません。ことによると、神のスピリットは直ぐに自らを現象化できないかもしれません。それには、まず取り除くべき障害物が必ず沢山あるからです。この間に、そのようなコミュニケーションに値するのかどうか、皆さんは試されます。もし未浄化の、又は苦しんでいる魂が霊能者への道を見つけたのであれば、その目的は、そのような魂に制御を任せることにはなく、教示することにあるべきです。そのようなスピリットは強硬手段をもって助ける必要があります。それは、そのスピリットが盲目状態で想像するような方法ではなく、彼らを霊的な道に乗せる為の方法です。皆さんが神のスピリットとの接点を探す時には、簡単に諦めるべきではなく、謙虚に、困難であっても励むべきです。汚れのない綺麗なスピリット達が現象化することを妨げる、あなたの内にある何かを探してください。

 神のスピリットの世界との接触は常に、あなたが手に入れることができる内の最高次で最も美しい、そして最も役に立つものです。その為には、代償は支払われねばなりません。家を買うときの値段は、掘っ立て小屋を買うときよりも高くなります。皆さんは、そのことを当然として受け入れており、それ以外はあり得ないことも受け入れています。しかし、霊的成長や、霊的価値に関してとなると、この原則を受け入れることはそう簡単ではありません。しかし、霊的な勝ちに関しては、与えるものが何であれ返されるものは100倍です。一方、物質世界の物品においては、良くても全くの等価交換です。

 救済は一人ひとり個人の手の内にあります。あなた方ご自身だけが、自分を繋ぎ止めている鎖を立ち切ることが出来ますが、まず何より先に、あなたの心からの願いを大きく育てねばなりません。そうすれば、神のスピリットたちがあなたをさらに助けてくれるでしょう。

 それでは、皆さんの質問に時間を使っていきましょう。

 質問:分からないことがあります。あなたは、私たちが神の精神世界と接触するべきで、その他のスピリットは私たちにとって霊的に、時として物理的にも害があると仰りました。でも全ては神の世界です。私には理解出来ません。

 回答:素晴らしい法則に則った神の偉大なる創造があり、そこには神が作った全てのスピリットが含まれ、誰もが神が与えた自由意志を持っています。こうしたスピリットの大多数は、自主的に神の法則や秩序を受け入れ、それ故に幸せなままでした。その他大多数のスピリットは、もちろん自主的にですが、この秩序を破り、その行動によって、彼らは自らにとっての不幸と不調和を作り出しました。幸せとは、神の法則の叡智の中でしか存在できないからです。一度ないしそれ以上、この法則は破られていながらも、この法則は彼ら自身の道に戻るための唯一の叡智であり、唯一の正しい道なのです。それに未だ気がついていないスピリットは全て、この秩序の外側に自主的に立っています。同じく自主的に、彼らはその法則を受け入れることもできます。そして、いつかは受け入れるでしょう。しかし、それが彼ら自身の決断と信念によって起きない限り、彼らは神の世界の外側に居続けことになります。

 神はどんな存在にも強制しません。つまり、個々の自由意志による選択がされなければならないのです。最終的には、それが神の法則の美しさ、完全性であり、神の子はひとりとして例外なく戻ります。戻るというのは、悟りや叡智へ戻ること、聖なる法則の中でのみ見つけることが出来る幸せや自由へ戻るということです。
神の秩序を切望するもの、その外側にいるもの、それらスピリットとほぼ同じ数の人間がこのふたつの分類に当てはまります。前者は、救済の偉大なる計画を助け、動き、協力しているかもしれません。このグループの存在達は霊的努力を通して、自らの内に未だ法則からはみ出ている無意識の部分を見出します。反面、神の法則を受け入れず、自らの非常に不完全な法則に従うことを望み、自らの周りや内側に、混沌を作り出す者も多くいます。

 質問:どうしたら、個人的なガイドと接触が可能になるのかお尋ねしたいです。

 回答:完全性への道に向かう為、自らの成長を助ける為、特定の問題を解決することが目的の場合には可能です。この望みは、いい加減な気持ちではなく、非常に強く、偽りのないものでなければなりません!こういった目的こそが、興味本位や好奇心といった感覚が一切混ざらない望みが、本当に唯一の理由であらねばなりません。この望みが神のスピリットによって認識されると、その望みを直ぐに諦めないかを見る為に、忍耐と我慢が必要となるかなりのテストを受けたとしても、その接触は確立されるでしょう。質問にあった、それぞれの個人的なガイドは、質問にあった個人的なガイドは、他に方法がなければ、他の人間を通して自らの存在を知らせます。神のスピリットは、皆さんの世界で答えを得られる質問には答えないからです。彼らの仕事は、答えを見つける為の僅かな努力をせずに済ませることではありません。彼らは人間のチャネルを通して見つけることが不可能な質問にのみ答えます。

 こうした条件が全て満たされれば、そのうち何らかの方法で接触は確立します。個人のガイドが答える、また喜んで答えてくれる質問は沢山あります。例えば、何か特定の状況で神の御意志が分からない時、無意識の癖や感情を発見したい時、あるいはパートナーとの不調和の中にいると気がつきながらも理由が分からない時などです。こうした状況では、相手がどれ程凶悪で間違っていたとしても、自らの内側に責任を取るべき何かがあることは分かっていることでしょう。真実への扉を開くのであれば、この質問やこれに似た質問の答えは得られます。どのような状況であっても、それが一番聞きたくないことを聞くべき状況であったとしても、真実を受け入れる準備ができている場合にのみ、そのような接触は起こります。

 あまり好意的ではない、又は心地の良くない真実を聞くことへの自然な抵抗を乗り越えれば、あなたの扉は開き、私達は通ることが出来ます。聞くのを恐れていた内容を聞いたとしても、接触を確立した後は非常に幸せになることを、ここで付け加えておきます。真実には常にそうした効果があるからという理由でなく、この方法であなたは、法則に則ったスピリットの世界が、理論ではなく現実であると初めて知るからです。このことは、あなたを本当にとても幸せにします。

 答えの受け取り方は、様々に異なります。瞑想の間、静止して真実と神の意志のみを求め質問すれば、新しい考えが突然入ってくるかもしれません。この考えは膨らみ、また、膨らめば膨らむほど、その正しさを理解するでしょう。どの角度から考慮しても、その正しさや真実には疑いの余地がありません。これはやり方のひとつで、インスピレーションの方法と呼ばれます。後に、自らの通常の思考やアイデアとはかなり異なった、新しい内なる声を直接受け取るかもしれません。もしくは、絵という形で、答えをもたらす何かを見るかもしれません。こうした答えはよく大抵、ヒントを得た別の人間を通して、少し後にからもたらされます。こうした種類の答えは、あなたがどう受け取り、どう反応するのかを見るテストの場合もあるということです。神の精神世界は、皆さんへの働きかけ方、必要な知識を見せる手段を沢山持っています。

 しかし、接触を確立するのは常にあなた次第です。その為に、開いていることが常に求められます。そうすれば受け取るでしょう。もしあなたが、特定の答えしか受け入れない姿勢でいたり、特定の方法で答えを受け取ると心を決めていたりせず、忍耐強く、それが訪れることを神に委ねていれば、次第に完全で素晴らしい接触が確立されることでしょう。もしかすると、想像していたものとはかなり異なる感じがするかもしれませんが、神が決めたことは何であれ、最終的にはあなたにとって最善のものとなるでしょう。ですから、そのような個人的な接触を求める時には、上記のことがあなたの動機であるべきで、また、そうあるべき方法なのです。
質問:内なる神聖なるものと、話をする為にやってくるマスター、例えば、この霊媒を通して話すあなたや、私に話してくるマスター達は、どのような関係なのでしょうか?私自身の神聖なる自己とこの霊媒の神聖なる自己は、どのようにこのマスター達と関わっているのでしょう?

 回答:あなたが言ったような神聖なる閃き、あるいは神聖なる自己と、神のスピリットの世界の存在達との違いについて、まずは一般的にお答えしましょう。確かに多くの人々にとって、話しかけて来ているものが常に明確な訳ではありません。その名前が何であれ、潜在意識、超意識、聖なる輝き、あるいはハイアーセルフなのか、それとも別の存在なのか?この質問に答えるのは容易ではないし、違いをはっきり説明することはさらに困難です。できる限り明確にしたいと思います。

 まず、潜在意識から始めましょう。潜在意識の声は、答えるのがとても早く、はっきりしていて、大抵大きな声です。それが潜在意識なのか、それともその他ふたつの内のどれかを見分ける唯一の方法は、じっとして、神の世界と接触することの質問への回答の内でお勧めしたことをそのままやることです。もし、私の答えで言及した条件が全て満たされれば、神の真実と意志がやって来るでしょう。それが自らの聖なる自己を通してなのか、神の世界に属する存在を通してなのかは問題ではありません。どちらもが霊的法則によって受け入れられ、神の意志を満たしているからです。もし神の意志を満たす望みが、単なるお願い事や恐れ以上の何かであるならば、答えは与えられるでしょう。その真実に対する望みが、自己陶酔、お願い事、不安等より、偉大なものであるかどうかは、 当の本人のみが明確にできることです。客観的な自己分析と自己テストを通して、このことを確かめる必要があります。自惚れや、他者に賞賛されたい欲望は、霊的な道における最大のつまずきとなり、邪魔になります。

 このお試しに合格し、抵抗を乗り越えれば、自分から自分、もしくは守護霊、皆さんが「主」と呼ばれる方から答えが与えられます。答えは、非常に小さく穏やかな声で、押し付けがましくなくやってきます。その声は叫びません。静かで、その裏には強制が一切なく殆ど非個人的な声で、潜在意識からの声とは対照的です。
潜在意識の声は、あなたが質問で言及されていた他のふたつの意識と間違われる為、この質問を先に片付けておく必要がありました。

 それでは、あなたの質問にあった、ハイアーセルフと神のスピリットの存在の違いについて目を向けていきましょう。声が誰から来るのかということは、あまり違いがありません。先程述べたように、両方が同じものを求めているからですが、技術的には興味深い点と言えるでしょう。ハイアーセルフは確かに自己を現象化します。しかし、多数の不完全性の層や、高密度な層、地球での人生で必要とされる全ての歪みがある為、常に明瞭に現象化出来る訳ではありません。こうした層がなければ、地球での人生は不必要なものとなってしまいます。もしハイアーセルフが他の全てのものと同じように簡単に現象化できれば、あなた方は何度も繰り返し生きなくても良くなります。つまり、更なる受胎を経験しなくても良い程、十分に進化していることになります。しかしながら、過ちや不完全さがあれば、どんな場合もハイアーセルフは塞がれます。そしてそれこそが、神が助けの使いを送った理由です。助けの使い達は、あなた方自身のハイアーセルフがまだ助けられない、あなた方のブロックに取り組むのを助ける能力があるからです。

 更に、あなた方自身のハイアーセルフの声は、とても遠く、穏やかで、あまり多くの言葉で明確に話しかけず、時には理解し難くもありますが、皆さんが「良心」と呼ぶものに、注意深く耳を傾けるよう導きながら、シンプルに働きかけます。このように、ハイアーセルフは、ローアセルフと闘うよう、あなたに影響を与えることも出来るのです。もし、ハイアーセルフに耳が傾けられれば、人生の道筋の中で、何らかの行動や反応を通して自らの存在を表すこともできますが、スピリットがするようなやり方であなたと会話することは出来ません。
例えば、霊媒の場合、霊媒のハイアーセルフは質問に答えたり、1時間もの間レクチャーしたりすることに、自らを現象化することはできません。もし、これが可能であるとすれば、この霊媒は、未来に転生が必要なくなる程の高度な発達を遂げることでしょう。これがハイアーセルフとの単なる接触で成し遂げられたとするならば、人生のどのような状況下でも、ハイアーセルフを常に表面に置いておくことも同じだけ簡単である筈です。この霊媒自身の霊体が少しの間離れ、他のスピリットに場所を与える方が、それよりも簡単なのです。もし神の世界のスピリットがその存在自体を現象化させようとするならば、このことすら十分に難しいのです。この1時間の為に、障害となるブロックを十分に浄化しておかなくてはなりません。

 言い方を変えると、ハイアーセルフはある特定の範囲で行動し導きますが、一貫した話し方では話しません。ハイアーセルフは考えに閃きや刺激を与えますが、この霊媒を通して私が話すような方法では話しません。ハイアーセルフは聞かれることに適した方法では話さない、ということです。明確になりましたか?

 質問:はい。

 答え:あなたが私にお尋ねになった個人的な質問についてですが、友よ、あなたがそう望むなら、また別の晩に極少人数の友人と来て、もう少し個人的な話し方でお答えするのが良いでしょう。

 質問:ありがとうございます。

 質問:他者と不調和になった場合、それは必然的に自分に過ちがある、と仰ったかと思うのですが。

 回答:そうは言っていません。実際の不調和の存在は、必ずしも誰かひとりから引き起こされた結果である必要はありません。しかし、もしあなたが不調和に影響されるのであれば、あなたの中に不完全な部分があります。

 質問:しかし、どうやったらそのことが分かるのですか?

 回答:例えば、この道をたどって、自分の魂の隅々や反応を知り、自分自身を知ることからも答えが見つからなければ、あなたの友であるスピリットに助けを求めることもできます。答えはすぐに見つかるとは限りません。不調和の原因が表面にあるとは限りません。もっと深いところに埋もれているかもしれない。その根源は、全体の連鎖反応の中で、ある欠点が別の欠点へと連鎖し、ついには他者の同じような欠点によって顕現が外側に表面化します。

 例えば、あなたの友であるスピリットに助けを求めることで、もしあなたがこの道をたどること、つまり、あなた自身の魂のひとつひとつの側面、あなたの反応を知ることで、答えを見つけることが出来なかったとしたら。答えはすぐに見つかるとは限りません。不調和の原因は必ずしも表面上にあるとは限りません。さらに深く埋められているかもしれません。その根源は、もしかすると連鎖反応の全体の中、別の過ちを引き起こすある過ちかもしれず、最終的に外側に現象化されるまで、他の人の過ちによっても引き起こされます。

 この道をあなたが続ければ、自分自身への正直さが後天的な習慣となり、それによってあなたは自らの過去と現在の内なる動機について、完全に理解するでしょう。あなたの感情、至らない所、そして間違った態度の全てを知った時、それらを以って外側に起きていること全てを、この連鎖反応を追跡することで見つけられます。
不調和の直接の原因は、全体的にしろ部分的にしろ他者にあるかもしれません。しかし、あなたがこの道にいるのであれば、いつどのような喜ばしくないことが内側や外側で起ころうとも、原因あっての結果でしかないと理解することはとても重要です。従って、出来るだけ直ぐに時間を見つけて瞑想し、直接的に、もしくは間接的に、自分の内側の何がこれを引き起こしたのか自分に尋ねてみるべきです。このことと関係がありそうな不完全性は何なのか?もしあなたが本当にこの特定の真実を見つければ、もしそれから尻込みするものがあなたの内側に何もなければ、答えは見つかるでしょう。このことは、お約束できます。これは、神のスピリットがあなたを助け、接触するひとつの事例です。 真実への願いが、表面だけでなく心から偽りのないものであれば、 思考はゆっくりと導かれます。

 これはとても大切な点です。しばしば、人間はこの道にいたいと考えますが、存在の全体は同意していません。この願いに気乗りしていない本質にまずは気がつくことが大切で、つまり、できることは全てやったけれども、結果がまだ目に見えないと自らに信じ込ませる方向に仕向けないように、まずはその人全体の同意を勝ち得なければなりません。そのような場合には、自分の内側に、発見するべき最後の段階を登ることへの強い抵抗があるかを確かめ、ローアセルフを含めたあなたの内にある真実の全体を明らかにするべきです。

 質問:正直さでさえ、とても難しいです。

 回答:勿論、正直さは難しいです。

 質問:時々、自分は正直だと思いますが、更に深く深く見ていくと、何か別のものがそこにあることに気がつきます。

 回答:その道は急で、細く、そして長いのです。あなた自身の意志が、あなたが勝ち得るかどうかを決めます。しかし、正直であることの難しさは、何故こんなにも自分に正直であることが難しいのかを自らに問う正しい瞑想をすることで、まずは乗り越えられます。この質問を自らに尋ねれば、その答えを自らに与えることができます。もし「何故」があなたの中にあるならば、その問題に対して瞑想しやすくなります。かなり一般的に話しますが、答えは大抵、気が付きたくない点や、弱さを手放したくない点にあります。ある人は、間違った内側の反応や態度を崩したくありません。ある人は、代償を払いたくありません。ローアセルフは、変わることよりむしろ、耐える為に同じ古い穴に留まりたがります。このことを認識したら、次の段階は楽になります。 あなた方がこれまで学んできた霊的真実を用いることで、 自分のエゴや自惚れ、またはそれ以外の何であったとしても、それを脇に置いておくことを好んでいないという認識が、ローアセルフの怠惰に対処するのを可能にしてくれます。

 なぜローアセルフの抵抗というような困難があるのか分かってしまえば、あなたが思っているより大きな成果を獲得したことになります。上辺だけの間違いを行動のみで乗り越えるよりも、この内側の抵抗を見つけ出し、順序立てて扱う方が良いのです。根元は根強く残る為に、得られるものはないからです。悪は根元から切り離されていない限り、特定の状況下で何度も繰り返し現れます。このような場合における外的に正しい行動は、実は嘘になります。

 従って、内側の本質に支えられずに行動化するより、外側で繰り返し間違いを犯す方が良いのです。それが、認識され、瞑想で扱われるのであれば。このような場合、内側に答えを見つけられれば、素晴らしい勝利、安心感、開放感、平和や真実の感覚を経験することができ、そのようにして、あなたは神に一歩近づくでしょう。分かりましたか?

 質問:はい、分かりました。

 質問:子供の頃の記憶が残っているのですが、組織化された教会には神父がいて、私が神父に「これは良いですか?」「これは罪になりますか?」と聞くと、彼らはいつも「あなた自身が答えをよく知っている。」と答えていました。このような神父たちも又、インスピレーションを受けているのでしょうか?

 回答:勿論です。本当に望めば、人はたくさんの答えを自ら見つけることが出来ます。しかし、個人的成長、自己認識、自らの欠点に関する答えとは別に、知識を外から得ることも必要です。例えば、霊的法則や、ある欠点を乗り越える方法についての知識を得て、浄化を成し遂げる為の助けを見つけることです。このような知識が外側から与えられなければ、正しい答えを見つけ、次にどうすれば良いのかを知ることは殆ど不可能です。外側から知識を得れば得る程、その人は自らに、内側からのより多くの正しい答えを与えることが出来ます。

 質問:あなたは、瞑想が何かとても簡単なもののようにお話しになります。

 回答:いいえ、簡単ではありませんが、習得することは出来ます。意志のあるところに、道はあります。その困難が何であれ、私の役目は、その困難の克服を助けることです。

 質問:どうして偉大な者たち、科学者や芸術家、つまりは歴史上の優れた天才たちは、だれも霊媒を通して顕現しないのでしょう?彼らは、正しい器でありながら、霊媒ではない人々と直接接触することで顕現しているのでしょうか?

 回答:この質問に一般的に答えることは不可能です。似たような才能を持つ人々を刺激するという霊界の任務を持った人たちは沢山います。彼らが霊媒を通して顕現することが滅多にないことにはとても良い理由があり、又、そのようなことを言う霊媒、もしくは霊媒を通して言われることは真実ではありません。
神の霊界はこのような接触を望んでいません。何故なら、それぞれの霊媒や特定のグループに属する人々が、自らを重要視し優越感に浸るような誘惑になるからです。そうあってはならないのです。更に、例えばゲーテが、霊能者を通して話したとしたら、 神の秩序のスピリット以上の意味は持ちません。しかし、ゲーテがここで話す必要があるとしたら、ゲーテは霊媒に「ゲーテは私を通して話します」と言う機会を与えます。他の人たちは感心し、もしかするとゲーテを持たない人たちのことを見下すでしょう。神の霊的世界はこれを避けたいのです。なので、このようなことが起きる時には常に、とてもとても慎重に扱われます。更に、偉大な天才たちの全員が全員、彼らの持つ才能ほど霊的な成長が進んでいる訳ではありません。霊的世界での彼らの運命は、他の人たちのそれと、何ら変わりないかもしれません。なので、一般的に説明することは出来ません。
再度生まれ変わる天才もいます。浄化の領域の霊的世界に住む者もいます。そこで学校に行く者もいます。次の人生の為の準備をする者もいます。自らの持つ才能と繋がって、満たすべき霊的世界でのタスクを持っている者もいれば、他の何かを完璧にしなければならない者もいます。そして、既に完全性の高い領域に到達している者もいるかもしれません。

 今日はここで終わりにしましょう。皆さんお一人お一人に申し上げます。誰ひとりとして孤独に感じることはありません。心から、神は皆さんひとりひとりを愛しておられます。神の愛は皆さん全員と共にあります。平和の内に、この道を歩き続けてください。これは幸せをもたらすことでしょう。私の友人たち全員に、神の祝福がありますように。


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